勝手口のメリット・デメリット
311views
こんにちは!
八戸市の工務店、タナカホーム八戸店です。
今回は勝手口についてです。
「勝手口を付けるかどうか迷っています。勝手口があれば便利なように思うけど、無くても不便はないかも。」
このような質問を家を建てる方からよくいただきます。
勝手口とはキッチンに併設されている出入り口のことで、昔の家では勝手口がある家が当たり前でしたが、最近の家では勝手口が無い家も多いですし、賃貸で多いアパートやマンションでは勝手口がないケースがほとんどなので、実際に勝手口が必要か迷ってしまうことも多いんですね。
では、実際に勝手口は作った方が良いのでしょうか?
勝手口のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
〇ゴミが出しやすい
勝手口の大きなメリットとしては、キッチンに溜まったゴミをすぐ外に出せるということが挙げられます。
勝手口の近くにゴミ箱を置いている家もよく見かけますよね。
家の中にあまりゴミを溜めたくないという場合、勝手口は大きな味方になってくれます。
また、勝手口からすぐ道路に出れるようにしておけば、ゴミ捨ての場合も玄関からグルッと回らずにゴミを捨てられるというのも魅力の1つです。
〇キッチンへの動線が増える
キッチンに勝手口があることで、外から直接キッチンにアクセスできるようになります。
たとえば、車を降りてすぐに勝手口があれば、買い物をした物もすぐキッチンへ運べますし、庭に家庭菜園があれば、家庭菜園で収穫したものをすぐにキッチンへ持っていく事もできます。
また、キッチンのすぐ横に魅力的なスペース、たとえば庭が広がっていたり、2階リビングですぐ横に広いバルコニーがあれば、やはりキッチンから外に出れると便利なものです。
このような勝手口を通してキッチンと外が上手く活きる動線を作ることで、勝手口の魅力というのはより大きくなりますね。
デメリット
〇防犯の弱点となることも
勝手口は家の裏手など見えにくい場所に作る事が多いので、防犯上の弱点となることもあります。
そのため、防犯性の高い勝手口を採用するというのが基本になります。
また、人が歩くと音が出る防犯砂利を敷いたり、人に反応する防犯センサー付きライトを設置するなど、プラスαの防犯対策を取るというのも有効です。
〇費用が掛かる
勝手口を付ける場合、それなりに費用が掛かってきます。
たとえば、勝手口にする場合と代わりに窓を付ける場合では、10万円前後の価格差になるケースもよくあります。
また、勝手口を作る場合は外に出れるための足場も必要になってきます。
勝手口と地面では少なくとも60㎝くらいの段差があり、スムーズに外に出れるようにするためには土間を作るなどの対応が必要になりますし、勝手口の上に雨よけの庇を作れば数万円のプラスになります。
〇外観への影響もある
勝手口を道路からよく見える位置に作る場合、外観への影響というのも大きくなります。
一般的な勝手口は防犯用の格子が付いていて一目で勝手口と分かりますし存在感も有るので、外観を整えるのが難しくなるんですね。
そのため、道路からよく見える場所に勝手口を作る場合は格子を無くして窓のように見えるようにするなど、外観への配慮もしておきたいですね。
〇使わない時に無駄が大きい
使わない勝手口という物ほど、無駄な物はありません。
これまで見てきたように防犯の手間や設置費用というのも掛かりますし、勝手口は窓としては大きなサイズなので、家の断熱性能を下げてしまうという側面もあります。
使わないのであれば、勝手口ではなく窓にした方がコスト面でも性能でも有利です。
そのため勝手口は実際に使うかどうかというのがとても重要になります。
勝手口が必要かどうか判断する方法
勝手口が欲しいという方で一番多い理由は、ゴミを置いたりゴミ出しの際に勝手口を使いたいというケースです。キッチンのスペースは限られるので上手く外も活用していきたいというニーズはかなり大きいです。
ゴミ置きのために勝手口が必要かというと、それは生活スタイルや地域によって大きく変わってきます。どちらかが正しくてどちらかが間違っているというわけではなく、勝手口のメリット・デメリットなどをきちんと理解し、まずは実際に勝手口のある生活をシミュレーションしてみることで、皆様のお家づくりが素晴らしいものになると思います。
次回もよろしくお願いします。
カテゴリー: 八戸店ブログ