床材について💡
724views
皆さんこんにちは。
八戸市の工務店 タナカホームの堀内です。
今回は、床に使われる材料の紹介をしたいと思います。
家の床、と言われて、何が思いつきますか?
一番多い意見は「フローリング」ではないかと思います。
見た目としては、細長い板を平行に敷き詰めたような感じですね。
多くの戸建て、賃貸で使われています。
フローリングと一口に言っても、天然(無垢)か、合成か、一枚板か、張り合わせた複合板か、様々な選択肢があります。
一枚板は「単層」フローリングと言い、無垢の木板を使ったフローリング材になります。
それに対して「複合」フローリングという、ベニヤのような薄い板を何層か重ねて一枚の板のように仕上げているものもあります。
複合フローリングもさらに分類がありまして、表面に、
無垢の木を挽いた2~3mmの薄板を使ったのが「挽き板(ひきいた)」、
無垢の木を薄く0.3~1mmにスライスした薄板を使ったのが「突き板(つきいた)」、
木目塗装(プリント)をしたシート(樹脂、神、オレフィンなど)を付けたものが「シート」フローリングになります。
一番高いのが、無垢の単層フローリングです。
無垢の次が、突板、挽き板、そしてシートです。
樹種によっても金額は変わってきます。節があるなし、木目がそろっているかまちまちか、によっても変わります。
この中で一番よくつかわれているのは、シートフローリングです。
ショックでしょうか?
一番よくつかわれている理由としては、「安い」だけでなく、「扱いやすい」というところですね。
シートフローリングにもメリットがあるんです。
無垢でないので、表面には水分油分が浸み込まないため、何かをこぼしても、さっと吹けば元通りです。
(継ぎ目から入り込んだら内側に浸み込んでいきますが)
洗剤だって気軽に使えます。
(容器に記載の注意事項を読んで判断してくださいね)
ワックスも不要のものもありますので、お手入れが容易です。
基本的には、日々のクイックルワイパーとウェットシートでのお掃除をしておけば大丈夫です。
主婦の味方ですね。
ただし、よく滑ります。
ストッキングをはいている時は特に滑りますので、私は何度か転んでいます。
お子さんの場合、家でかけっこして転んでしまうこともあるかもしれませんね。
ペットのわんちゃん、ねこちゃんも、足を滑らせて股関節を痛める場合があるので要注意です。
製品にもよりますので、選ぶときに、サンプルを触ってみて確かめてみることをお勧めします。
傷やめくれ、凹みができると修復が難しい、修復した跡が目立つ、という面もあります。
こうなると、我慢するか、張り替えるしかありません。
最初は安価でも、後で高額な費用がかかることがあることを覚えておいていただきたいです。
無垢(単層)の場合、洗剤はおいそれとは使えません。
水や油をこぼしたら、吸い込みます。
そしてシミができたり、湿気と乾燥により、反り、ねじれ、ゆがみ、板同士の隙間ができやすくなります。
メンテナンスで、数年ごとにオイルなどを塗り込む必要がある場合もあります。
手がかかりますね。
でも、傷ができても、濡れたタオルを置いておくと、元に戻ったりします。
やすりやカンナで削って、なかったことにすることもできます。
手がかかる、のか、手をかける余白がある、ととるのか。
この違いではないでしょうか。
足触りも柔らかく、温かく、
風呂上りや汗をかいた足で歩いても、べたべたしないので気持ちがいいです。
ただし、湿気と乾燥によって、反ります。ゆがみます。
なので、板と板の隙間は空くことがありますし、押し合いへし合いで盛り上がってくるところもあります。
無垢の床にしたいと考えている方には、ずっと平らのままではない、ということは理解しておいていただきたいです。
色も変わります。(これは突板と挽き板も同じです)
経年変化としては、樹種によって、色濃くなるものと、白くなっていくものがあります。
日焼けもありますので、よく日に当たる場所と、そうでない場所で色が変わってきてしまいます。
実はこれもクレームでよくあるんです。
無垢板は、色が変わるものだと思ってください;><)!
それを楽しむ余裕、嗜好がありましたら、導入していただきたいですね。
フローリングも、どれがいいとは、一概には言えないんですよね。
タナカホームでは、無垢が標準の規格商品もあります。
モデルハウスがありますので、ぜひ体感してみてください。
そのほか、
複合フローリングでも、表面に、耐水のオレフィンシートなどを貼った水回りに使えて、石目柄など多彩なバリエーションのものもあったり、
裏に木板の付いていない通称Pタイルと呼ばれるプラスチック(塩ビなど)製のタイル(フロアタイル)があったり、
ビニールでふかふかのクッションフロアというものもあったり(脱衣所やトイレでよく使われています)、
ペットの足が滑らないようなコルクタイルもあったり、
天然石や、天然の竹、磁器タイルなどもあります。
紹介しきれませんが、床材は選ぼうと思えば、いろいろあります。
当社の工法、仕様に合わないものもありますし、いろいろと積み重なって高額になってしまう場合もありますので、要相談ですが、気になる方は来社されてみてください。
カテゴリー: 現場ブログ